佐賀大学医学部の口腔(こうくう)外科医ら6人が19日、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)治療のボランティアでベトナムへ出発する。貧困で十分な治療を受けられない患者らを無償で手術する。 参加するのは旧佐賀医科大名誉教授の香月武さん(71)をはじめ、口腔外科医で医学部准教授の山下佳雄さん(41)、麻酔科医で付属病院助教の上村聡子さん(33)、小児科医磯村直子さん(29)、看護師田島梨恵さん(27)、研修医黒田好美さん(26)。 口唇口蓋裂は先天的な口の病気で、6人はNGO日本口唇口蓋裂協会(名古屋市)の要請で、ベンチェ省の国立病院でチーム医療に当たる。 3回目の訪問となる山下さんは「スムーズで安全な手術を心掛けたい」。香月さんと山下さん以外は初参加で、それぞれ「子どもたちをしっかり診断したい」「普段の現場でも生かせるように経験を積みたい」と意気込んでいる。 6人は28日に帰国する予定。佐賀タクシーが佐賀市と福岡空港間を無料送迎する。
【写真】ベトナムでの医療奉仕に向け?日に出発する香月武さん(前列中央)と佐賀大学医学部のチーム=佐賀市鍋島の同学部