フッ素の有害性について 2011.04 


★ 私たちは、歯磨き粉のフッ素添加は、おすすめしていません。
虫歯予防のためのフッ素摂取は、
歯科医院でのフッ素塗布をおすすめしています。
また、家庭での歯磨きには、フッ素を含まない歯磨き粉の
フィト・シールドをおすすめしています。
歯牙フッ素症の症例写真

過剰なフッ素の摂取で最も一般的な症状はフッ素症(フッ素沈着症)で、チョークのような白い斑点が歯の表面でまだらに現れます。更に進行すると変色し、黄色や茶色の斑点になったり、エナメルに穴が出来たりします。こうなってしまうと、元に戻せません。
資料提供:RED SEAL NATURAL HEALTH Ltd
歯牙フッ素症に関する海外の文献
(一部和訳抜粋)

■ フッ化物代謝とフッ素症
歯フッ素症発症の重要な危険因子は、フッ化物歯磨き粉を使い始める年齢と使う量である。2歳まで歯磨きは控え、歯磨剤の量は豆粒サイズ(0.25g)にすべきである。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15725518


■ 幼児のフッ化物摂取量
生後6ヶ月未満の幼児のフッ化物最大摂取量は、1日につき、体重1kg当たり、0.127mgである。フッ化物添加水で加工された幼児フードでは、フッ化物の含有量が著しく増える。しかし、フッ化物添加水地域に住み、母乳・牛乳を飲んでいる幼児のフッ化物1日摂取量は、最大摂取量よりもかなり低い。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/582065


■ マレーシアの4〜5歳の子供たちの歯磨き粉からの摂取によるフッ化物暴露
歯磨き粉から摂取するフッ化物と歯磨剤の使用量には統計学的に有意の相関関係があるため、保護者は子供の歯磨剤の使用量を制限すべきである。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16128790


■ 歯磨き粉の使用とフッ素症の関係は懸念材料か?
歯ブラシに一筋の歯磨き粉をのせると、2〜3歳の幼児では、フッ素症を発生させるかも知れないフッ化物摂取の閾値レベル0.05〜0.07mgF/体重kg/日を上回っている。
同様の場合、4〜5歳では、1000microgF/gの子供用歯磨き粉はもちろん、全ての歯磨き粉において、閾値レベルのフッ化物が摂取されている。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16894680


■ サウス・オーストラリアの子供たちにおけるフッ素症の危険因子の変遷
1992・1993年と2002・2003年にそれぞれ、375人、677人の子供たちのフッ素症危険因子(フッ化物添加水、歯磨き粉、フッ化物サプリメント、粉ミルクによるフッ化物暴露)を調べて比較した。フッ素症の有病率は、45.3%〜25.9%に減少した。フッ化物サプリメントの使用量減少と400〜500ppmの小児用フッ素歯磨き粉の使用増加が実質的なフッ化物暴露の変化だった。1992・1993年では、早期の歯磨き粉の使用、フッ化物添加水地域での居住、フッ化物サプリメントの使用が危険因子だったが、2002・2003年では、早期の歯磨き粉の使用、フッ化物サプリメントの使用は危険因子ではなく、1992・1993年と共通の危険因子は、フッ化物添加水だった。2002・2003年では、1000ppmのフッ化物歯磨剤を使用する人々には、多量の歯磨き粉使用が危険因子であり、1000ppm又は400〜550ppmのフッ化物歯磨き粉を使用する子供達では、食べたり舐めたりすることが危険因子だった。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18474053


■ フッ化物無添加水及び最適フッ化物添加水の人々のエナメルフッ素症の危険性:歯科専門家の考慮事項
フッ化物無添加水のグループでは、エナメルフッ素症は、1994年以前の政策によるフッ化物添加と早期の歯磨き行為に起因しており、最適フッ化物添加水のグループでは、早期の歯磨き行為、不適切なフッ化物添加、及び粉末濃縮の粉ミルクの使用に起因していた。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10860326


■ 小児の歯フッ素症の原因である局所用フッ化物
高濃度のフッ化物の使用がフッ素症の高いリスクと関連しているが、ブラッシング回数、フッ化物歯磨き粉の量とフッ素症の関連は見つかっていない。12ヶ月齢以下の子供がフッ化物歯磨き粉を使い始めることが歯フッ素症と関連があるというのは信頼性の薄い証拠である。12ヶ月齢から24ヶ月齢の子供の使用に関連があることははっきりしていない。歯フッ素症のリスクが心配ならば、6歳未満の幼児には1000ppm以下のフッ化物歯磨き粉を薦める。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20091645


■ The Fluoride Connection(フッ化物のつながり)Fluoride and the Placental Barrier(フッ化物と胎盤の壁)
Kaj Roholmは、1937年、デンマークCryolite社の労働者におけるフッ化物中毒の研究の中で、フッ化物は胎盤の壁(バリア)を通過しないと思われると発表した。この意見はもともと、子供の乳歯におけるフッ素症を見逃していたことに基づいている。しかし後に、女性労働者からの汚染された母乳を通して、子供たちにフッ素症を引き起こす十分なフッ化物が伝達されると確証した。1953年、W.R.Coxは、チンチラ(リスに似た南米産の動物)における、商業用の動物の餌の高濃度なフッ化物に起因する複数の問題を発表した。
1951年には、考えられる最初の原因が確認されると、オレゴン医科大学の医師や化学者は、フッ化物は動物の胎盤を通過すると躊躇せず発表していた。


フッ化物と繁殖能力
これらの商業用動物における大きな問題の一つは繁殖力に関係していた。フッ化物の低い食事に変えると、生まれる子供の数、一腹の子供の数、そして生きて生まれる子供の数が増加した。大人の致死率は、1951年の14.6%から、1952年には3.3%に減少した。フッ化物で汚染された餌に関係する異常(奇形)は数世代続いた。Coxが1400以上の研究で、動物(野生も飼育も)のフッ化物のマイナスな影響(副作用)を証明したにも関わらず、彼の研究や人間への関与については全く知識も興味も持たれなかったのは、注目に値する。そしてその影響というのは、特に軟組織に損傷を与えうるというものだった。知識不足で無関心を示している専門家がこの時、一般の水道水にフッ化物添加をするための運動の先頭に立っていたことに、素人のCoxがショックを受けたのは当然のことである。1994年、Freniは、研究していた多くの動物たちの繁殖能力が低下したと実証した。高用量のフッ化物(例えば、ラットにおける430ppmのフッ化物の餌)は累積的な世代の中で、無発情の影響を示した。彼の研究によると、この現象は、最初に1933年に見られ、1984年に確証された。彼の発表は、フッ化物が簡単に胎盤を通過すると明言させるに至らせる複数の症例について書かれている。Fenriは、複雑な研究の中で、少なくとも3ppmのフッ化物添加水の国での出産率を比較した。そして、それらの動物実験における毒性データと一致する否定的な出生率とフッ化物の関連性を見つけた。彼は、出産率の低下を説明するためにいくつかの理論を提唱した。一つは、フッ化物が骨芽細胞でたんぱく質合成を低下させる、もう一つは、フッ化物は人間の精子でアデニルシクラーゼ(アデニル酸シクラーゼ:神経伝達物質やホルモンの第二メッセンジャーであるcAMPを合成する酵素)を妨げるというものである。ナラヤマとChinoyは、1994年、「インドと地球上のその他の地域で、フッ素症に悩まされる不妊症の高い羅患率」について言及した。彼らは研究の中で、成熟したラットにフッ化ナトリウム(50日間、1日に10mg/kg)を与えた。その中で、フッ化物が雄性発生に干渉すること、標的器官構造を損なうことが分かった。彼らはフッ化物の影響が、レセプター部位上にあるかも知れないと考えた。つまり、フッ化物はレセプターの重量や構成を変えるかも知れず、それによってテストステロン(男性ホルモン)の活性を阻害するというのである。


フッ化物と脳
1991年、「フッ化物の利益と危険」がアメリカ公衆衛生局(US Public Health Service)から出版され、その中で、フッ化物に対する血液脳関門の不滅性について書かれていた。そこでは、脳に対するフッ化物の影響に対しての参照は無かった。1978年の本「フッ化物添加:大きなジレンマ」の中では、Walbott, Burgstahler, McKinneyが職業上のフッ素症患者の79%が脳の皮質下軸の非特異的構造の機能障害を示しているというソビエトの医師の研究結果を示している。最近の中国での報告では、ある特有のフッ素症の地域での居住とIQとの関係に関する論議は、1989年から始まっているとしている。この報告の中で、知能における高いフッ化物の環境の影響は、分化と成長の早い胎児期や幼児期に起こるかも知れないとしている。特有のフッ素症地域において中絶手術で得られる胎児の脳組織の限外顕微鏡による研究では、脳神経組織の分化は劣っており、脳の発達が遅れているとしている。すすフッ素症(Liによる)と給水フッ素症(Zhaoによる)の研究では、高フッ化物地域に住む子供と低フッ化物地域の子供のIQを比較している。どちらの研究とも全ての年齢層において、高フッ化物地域の子供の方が低フッ化物地域の子供よりIQが低いと示している。この発見は、発達初期、つまり子宮内の神経病学的損傷を暗示している。しかし、IQ値低下の他の要因(要素欠乏、他の先天性・後天性疾患、文化的・民族的相違など)は除外されたようである。筆者は「生命の類似した状況」について触れているにも関わらず、歯や骨のフッ素症で重要な役割を果たすと知られている食事の違いについては、明確に説明されていなかった。これらの研究は、不妊のケースと同様、フッ化物の飲料水への添加を行っている国を除き、脳機能不全が、ある特有のフッ素症地域で蔓延しているという証拠を示している。1995年、アメリカとカナダのフッ化物添加50周年で、Mullenix,Denbestenは、ラットのフッ化ナトリウムの神経毒性に関する論文を発表した。「CNS(中枢神経系:Central Nervous System)機能は、フッ化物に弱く、暴露年齢に依存して作用の影響を受け、フッ化物は脳組織に蓄積されることを証明する初の研究である」と述べた。また、「他の発達上の神経毒の実験において、行動に関する機能の変化は、特に人間とラットでは種を超えても比較可能であると想像出来る」としている。この研究では、人においての一般的な行動パターンの崩壊(運動障害、IQ低下、学習障害)を示している。著者らは、ラットモデル(0.059〜0.640ppmのフッ化物)のプラズマ(血漿)濃度は、フッ化物に晒されている人で報告されている濃度と類似していると指摘している。また著者らは、中国の研究について言及し、飲料水のフッ化物の高水準(3〜11ppm)が骨格のフッ素症からくる身体的な変形を引き起こさずに、直接神経系に影響を及ぼすと指摘している。更に、まだ解明されていないことは、フッ化物への暴露が微かな脳の機能障害に関連するかの可能性である。


フッ化物と「逆説的影響」
「我々の盗まれた将来」という本では、毒素(より詳しくはホルモンを崩壊させている人工化学製品)の生物学的影響が発生する際の「逆説的な影響」の重要性が強調されている。
フッ化物が、逆説的な影響を生じるかも知れない化学製品のリストに含まれることは注目に値する。フッ化物は、例えば、ヒト前立腺酸性ホスファターゼの抑制カーブを示す。フッ化物濃度が1000倍より増加したとき、抑制の程度が上がり、100%に近づくかも知れない最大限に到達し、そして減少いていく。「我々の盗まれた将来」に書かれているDES(※)の話と同様に、飲料水のフッ化物添加は衝撃的である。DESは、評判が落ちた後、数十年に渡り使用され続けたが、現在では、フッ化物添加が、政府、公衆衛生局、歯科と医科、特に小児科を代表する専門家組織により、これまでで一番熱心に進められている。DESに対するFDA(米国食品医薬品局)の失敗が「我々の盗まれた将来」に記載されているが、フッ化物の摂取に対する対応についても、また失敗が繰り返されている。
将来は本当に盗まれたのか? 答えはYES。今日、環境ホルモンやフッ化物を含む他の物質に起因しているであろう多くの医学的問題が存在している。受精率の低下や脳機能障害は、証拠が増えてきた問題のうちのたった二つである。メッセージは明白である。すぐに行動が必要である。しかしながら、その行動は、「我々の盗まれた将来」に書かれているように、選択的ではなく、包括的でなくてはならない。
http://www.tldp.com/issue/177/FluorideConnection.html
※ジエチルスチルベストロール(Diethylstilbestrol)は、かつて流産防止剤などに用いられた合成女性ホルモン(合成エストロゲン)の薬剤である。略してDESとも呼ばれる。


■ Baby Foods Too High in Fluoride(フッ化物の多すぎるベビーフード)
米国歯科協会の発表によれば、赤ちゃんが歯フッ素症(白斑、永久歯の茶色や黄色のステインなど)になる危険性がある高濃度のフッ化物を含むベビーフードがあるとしている。
たくさんのフッ化物の入ったチキンのベビーフードを定期的に2オンス(50g程度)食べている幼児は、フッ素症になるリスクが高くなる。フッ化物添加水で戻される乾いた幼児用シリアルを大量に食べる幼児は、相当量のフッ化物を摂取することになる。したがって、子供たちは、フッ化物歯磨き粉、フッ化物サプリメント、フッ化物添加水のような他の物からあまりたくさんフッ化物を摂取しないように監視されなければならない。
ニューヨーク州のフッ化物反対団体の代表で弁護士のポール・ビーバー氏は言う。「米国でのフッ化物摂取は制御不能である。子供たちは自分たちを苦しめるものに笑顔でお金を払っている。何年もの間、歯科業界は変わることなく、フッ化物を薦めてきた。今や、フッ化物を含む歯科製品と共に、水や食物、飲料品と、至る所、フッ化物が供給過剰である。」
1ppmのフッ化物が米国の水道水の半分以上に加えられている。(フッ化物添加水1リットルにつき約1mg)。その量は、歯科医が、フッ素症を起こさずにむし歯を予防出来る最適の量だとしている。(しかし、この研究では、フッ化物の最適摂取量は測定されていない)。
チキンは、食品の中に皮や骨のかけらを残すことの出来る機械による除骨方法で加工される。(研究によると、チキンの皮には、1ppmのフッ化物が含まれると分かった)。フッ化物は動物の骨や歯に蓄積される。FDA(食品医薬品局)はフッ化物入り歯磨き粉に次のような警告ラベルを張ることを求めている。「警告:6歳未満の子供たちの手の届かないようにする。誤って歯みがきで使用する以上に飲み込んだ場合、すぐに専門の助けを求めるか、毒コントロールセンターに連絡する」全ての物からのフッ化物の一日の推奨摂取量はどれくらいか? その値は何から出されるのか」。ビーバーは問う。「これらは、メディアが扱うべき問題である」。
http://www.tldp.com/issue/177/BabyFood.html