矯正歯科治療
矯正歯科治療とは悪い歯ならびや噛み合わせを、
きちんと噛み合うようにして、良い歯ならびにする歯科治療です。
矯正装置を通じて、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かして、
歯ならびと噛み合わせを元から治していきます。
歯が正しく咬み合わないため食物はよく咬めません。
その結果、胃や消化器官の負担を大きくします。
また、乱れた歯ならびは、歯の清掃がよくできませんので虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
さらに、成長途中の子供達にとって、悪い歯ならびは顎の骨の正常な発育を妨げる場合もあり、
また、発音にも関係しますので、心理的な負担となることもあります。
ですから子供のうちに矯正歯科治療を受けたほうが良いというのはこのような理由から言われています。
もちろん成人してからの矯正歯科治療も可能です。
成長期においては、歯を抜くより先に上顎の後退と下顎の成長促進を図って治療します。
成長の盛んな9~14歳の間にヘッドギアとマウスピースを併用すると噛み合わせが改善できます。
上顎の歯列が前方狭窄していると前歯は前突して下顎が後退します。
そこで、上顎歯列を側方拡大して形態を整えると噛み合わせが改善できます。
成長期においては前歯部被蓋を改善して成長観察します。
裏側からバネを使って上顎前歯を唇側に移動したり、チンキャップで下顎を後退させたりします。
成人になってからでも治療できます。
上顎歯列を前後や側方に拡大して叢生(デコボコ)を改善します。
時には抜歯することもあります。
前歯部のみにみられる叢生は生え替わりの途中で改善すると、
全体の矯正をしなくてすむことがありますので、早めの受診相談をお勧めします。
歯の裏側からバネで押したり、歯の表面にブラケットを接着して整列します。
前歯部にみられる叢生では上顎の奥歯を後方移動して歯列を大きくすることもできます。
ヘッドギアで上顎大臼歯を後方移動してからブラケット装置で整列します。